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プロミス株式会社は、南京農業大学傘下企業と提携し、中国江蘇省南京市に農業用種子の生産・販売を行う合弁会社(南京神州種子産業有限公司)を平成9年12月9日に設立しました。
プロミス株式会社では、中国農業部(日本の農林水産省に相当)直轄の複数の農業大学よりいくつかの事業プロジェクトの提案を受け、昨年来事業化の検討を進めてきましたが、このたび、南京農業大学からの提案案件について、農業用種子の生産販売の事業化の目処が立ったこと並びに国家の認可が得られたことにより合弁会社を設立しました。
◇合弁会社の設立経緯・趣旨は以下の通りです。
1、経 緯
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当社は、海外法人として平成元年に台湾(車の割賦販売業)、平成4年に香港(消費者金融業)に進出しています。また、東南アジア地域や中国に関しても、約3年前にプロジェクトチームを編成し事業の可能性の研究をしていました。
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当社代表取締役名誉会長神内良一は、個人として平成2年より中国農牧事業等への援助を実施し、その実績を通じて中国農業部と親密な人的友好関係を築いていました。
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この友好関係をベースに、中国農業部直轄の農業大学から当社にいくつかの事業の提案があり、それらの将来性・収益性等を慎重に検討した結果、今回の合弁会社の設立となりました。
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2、事業の将来性・安定性
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農業は、中国において経済政策・食糧政策上重要な政治課題であり、第9次5ヶ年計画でも優先度の高い計画目標と位置づけられ、農業事業の将来性は高いと判断しています。
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主力商品のハイブリット米は、多収穫が可能である一方、2代目からは品質がバラつき生産性が落ちる等により、生産者が毎年種子を購入する必要があるため、継続的な需要が見込める安定性の高い事業です。
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南京農業大学の研究成果は、国・省から高い評価を得ており、合弁事業の相手企業は、同大学の成果を事業化した100%出資の子会社です。
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同社からは、ハイブリット米をはじめとする種子生産事業を引き継ぎ、また、販売ルートについても同社の持つ既存のネットワークが活用できます。
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尚、本件を含むいくつかの事業に対しての総投資額は当面10億円を目処としています
3.合弁事業の概要
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南京農業大学が研究開発した水稲のF1(ハイフ゛リット゛米:別紙資料)等の農業用種子を生産・加工し、江蘇省を含む六省一市を主な市場として販売します。
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総投資額は3,000万人民元(4億5千万円 1人民元15円換算)
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平成14年には、最大総生産量2万トン、売上高31億円を目標としており、第四年度(平成13年)で初期投資額回収を予定しています。
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C
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営業開始は、平成10年6月を予定しています。
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4.合弁会社の概要
@ 商 号 :
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南京神州種子産業有限公司
(英文:NANJING SHENZHOU SEED INDUSTRY CO.,LTD)
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A 所 在 地 :
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中華人民共和国江蘇省南京市玄武区衛崗1−6号 南京農業大学構内
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B 設 立 :
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平成9年12月9日
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C 資 本 金 :
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3,000万人民元
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D 出資内容 :
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プロミス側 1,500万人民元相当の米ドル(出資比率50%)
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南京農業大学側 1,500万人民 (出資比率50%)
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( 土地使用権・品種及び関連栽培技術を含む)
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E 従業員数 :
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28名
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F 主な事業 :
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水稲のF1(ハイフ゛リット゛米)種子を主力とした農業用種子の生産・販売
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G 代 表 者 :
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董 事 長 =南京農業大学学長
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副董事長 小杉 俊二=当社常務取締役
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5.投資形態
ケイマンに設立した子会社を経由した間接投資となります。
(プロジェクトスキームは別途資料
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